
私は、これまでいくつもの女性特有の病気を経験してきました。
PMS、卵巣嚢腫、子宮筋腫、子宮内膜症、乳がん。
さらに更年期のゆらぎも加わり、入院や治療を繰り返してきた日々があります。
外からは元気に見えても、内側では痛みや不安を抱えていた時期も少なくありませんでした。
それでも生活は続いていく。
メイクをすれば笑顔で人前に立てるし、仕事もこなせる。
けれど、その裏で自分の状態と折り合いをつけながら過ごしてきたのです。
美容に携わる仕事をしているからこそ、「見た目」と「内側」との間にあるギャップを強く感じてきました。
人は誰しも、外から見えない何かを抱えている。
その事実に気づいたことで、私は以前より少し、自分にも他者にもやさしくなれたように思います。
大きな病を経てわかったのは、無理に完璧を目指さなくてもいいということ。
穏やかに過ごせる時間があるだけで十分に価値がある、ということ。
この場所 Beauty Beyond では、
美容を超えたところにある日々の気づきを、綴っていきたいと思います。
見た目だけでは語りきれない、揺らぎや思いをここに残していけたら――
そんな気持ちで、最初の一歩を書きました。